【報道機関ごとの社説】安倍首相、「河野談話」の継承発言

これ、「ついに継承した!」と騒ぐようなことじゃないです。
国会での安倍さんの発言をずっと追いかけている方なら分かると思いますが、安倍さんは以前から同じスタンスです。とりあえず今までの内閣の立場を引き継いでいる、というスタンスね。
そこにはっきり言及してるのは社説は少ないです。韓国新聞ぐらいかな。

「修正しない」と言い切ったことは、アメリカとの打ち合わせがあったとしか思えません。
継承とは別に、たんたんと検証作業を進めてください。
検証後に間違いがあれば修正すべきですが、敵もさるものというかなんというか「談話に誤解を増幅させる表現はあるが、事実の間違いはない」という官僚作文なので、「修正」ではなく「付け足し」をする必要があるんじゃないかなと思います。  

で、「検証するな」という恐ろしいことを言う日本および韓国のメディア・政治家は、「真実」から目をそらさないでください。
検証を否定するメディア・政治家は、言論弾圧しているという認識はありますか?調べられると困ることでもあるの?
検証作業は反日な方の主張する「歴史を直視せよ」を行動で示すものです。
歴史を直視するためには、「韓国にとって都合のいい歴史」や「日本にとって都合のいい歴史」ではなく、「真実の歴史」を見つめる必要があります。 
メディアによる言論弾圧、本当におそろしいです。

東亜日報
毎日経済
世界日報
聯合ニュース
朝鮮日報
中央日報
ハンギョレ
韓国日報

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東亜日報
【社説】阿部の「河野談話継承」発言、行動で証明せよ
http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn?mid=hot&sid1=110&cid=981443&iid=1058600&oid=020&aid=0002546689&ptype=011

日本の安倍晋三首相が14日、日本軍慰安婦問題に関する河野談話と植民地支配を公式に謝罪した村山談話について「歴代内閣の立場を全体として継承する」と明らかにした。
朴槿恵大統領は15日、「幸いに思う」と評価し、米国も「肯定的な進展」と歓迎するほどとりあえずは鼓舞的だ。
安倍首相が真正性を見せれば、韓日首脳会談の開催につながる可能性がある。

しかし安倍首相は「河野談話を修正するつもりはない」と言いながらも、検証を中断するとは言わなかった。
検証作業は、河野談話の無力化に他ならない。
24日からオランダのハーグで開かれる核安全保障サミットと、来月のバラク・オバマ米国大統領の韓国と日本訪問を控えて、米国の顔色をうかがうために一歩後ろに下がったという印象が強い。

日本人は表面上の建前と本音が異なっていて、何が真実なのかを把握するのは難しい。
安倍も、国際社会の批判のために言葉を変えたが、日本の戦争犯罪を否定し、憲法を修正するか解釈を変更して、再び戦争ができる国にするという考えを変えてはいない。
彼は同日「戦後体制から脱却したい」とし、「日本は平和国家の道を歩いてきたが、憲法自体、占領軍の手によって作られたことは明確な事実だ」と言ったところに、かえって本音が滲み出ている。

おりしも日本がビルマ(現ミャンマー)で軍慰安婦を運営した事実と、満州で性感染症にかかった慰安婦を定期的に検診したという事実を証明する米国の機密解除文書を聯合ニュースが入手した。
ここには、米国が日本軍の捕虜を相手に質問した結果、日本軍は部隊の設備(amenities)として慰安所をおいたし、日本の兵士の月給は24円で、慰安婦の花台は3.5~5円だったという具体的な記述が出てくる。

1993年8月に当時の官房長官の河野洋平が発表した談話では、「当時の朝鮮半島は日本の統治下にあり、募集移送管理なども、甘言、強圧による等、本人(慰安婦)たちの意思に反して行われた」とはっきりと明示されている。
河野談話は、「我々は、このような歴史の事実を回避することなく、むしろこれを歴史の教訓として直視していきたい」と明らかにした。
日本は歴史を逆に回転させようとするのではなく、韓国と自由民主主義の価値を共有する国であることを、具体的な行動によって見せなくてはならない。

>>おりしも日本がビルマ(現ミャンマー)で軍慰安婦を運営した事実と、満州で性感染症にかかった慰安婦を定期的に検診したという事実を証明する米国の機密解除文書を聯合ニュースが入手した。
>>ここには、米国が日本軍の捕虜を相手に質問した結果、日本軍は部隊の設備(amenities)として慰安所をおいたし、日本の兵士の月給は24円で、慰安婦の花台は3.5~5円だったという具体的な記述が出てくる。

こういうのを日本の右派が否定したことなど一度もないですよね。
「慰安婦が売春婦であり、慰安婦の健康に気を使っていた」という事実が分かる情報ですし、それこそ日本の右派が主張している中身に合致しています。
東亜日報はいったいなにを言ってるんでしょうか。 
韓国には「日本は慰安婦の存在を否定している !!」と主張するアホが多いんですよね。

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毎日経済
【社説】安倍、首脳会談には3大分野で立場を修正しなければならない 
http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn?mid=hot&sid1=110&cid=981443&iid=825609&oid=009&aid=0003159589&ptype=011

朴槿恵大統領が「安倍首相が今からでも村山談話と河野談話を継承することを明らかにしたことを幸いに思う」と15日に明らかにした。
安倍晋三首相が前日の参議院で「(日本軍が慰安婦を強制動員した事実を認めた)河野談話を修正するつもりはない」と言ったことに対する評価だ。
朴大統領が就任後、日本の政治家の行動に肯定的な反応を見せたのは今回が初めてだ。
これをきっかけに韓日関係が改善されるのかについての関心も大きくなるだろう。

韓・米・日同盟の強化を希望してきた米国は、これまで日本にかなりの説得と圧力を加えてきたことが知られている。
米国国務省は、安倍首相の発言直後、「肯定的な進展と考えている」と歓迎の姿勢を示した。
このぐらいになるとすぐに、今月24~25日にオランダのハーグで開催される第3次核安保首脳会議で、韓・米・日首脳会談が開かれる可能性があるのではないかという性急な期待があちこちで提起される。

北朝鮮の核問題の解決を含む北東アジアの安定のためにも、韓日関係の改善は重大である。
といっても、急いですることはない。
河野談話の修正の意志を明らかにしてきた安倍が、2012年末の首相就任後、「河野談話の修正の意思はない」と明らかにしたのは初めてだ。
肯定的な変化だが、歴史を振り返ってみると、これはあまりにも当然の発言だ。
また安倍政権は、河野談話を継承するとしながらも、河野談話作成するプロセスについては継続して検証するという矛盾した態度を見せている。
安倍首相は14日、「憲法が占領軍によって作られたのは明確な事実」としながら、平和憲法改正の意志も改めて表明した。

安倍首相が首脳会談をしたいなら、慰安婦問題、独島、教科書歪曲の3大分野での立場を修正する必要があるし、こうしてこそ韓国国民が初めて受け入れ可能になる。
河野談話の発言だけで、韓日関係の春を期待するのはまだ早い。
侵略戦争を反省する行動を、もっと見せなければならない。
来月の、バラク・オバマ大統領の韓国と日本訪問を控えて、米国も日本が過去の侵略を本当に反省するよう圧力を継続しなければならない。

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世界日報
【社説】韓日正常化の基礎「安部の変化」真心見せてくれる
http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn?mid=hot&sid1=110&cid=981443&iid=883080&oid=022&aid=0002645255&ptype=011

日本の安倍晋三首相が一昨日参議院で「河野談話の修正は考えていない」といった。
「慰安婦問題に対しては、筆舌に尽くしがたい苦い経験をされた方を思うと心が痛い」とも述べた。
安倍首相が河野談話の修正を明確に否定したのは初めてだ。
河野談話は日本政府の調査結果に基づいて発表された公式の立場だ。
1993年の河野洋平官房長官が談話を通じて、日本軍慰安婦の強制動員を認めて謝罪した。
事実がこうであるにもかかわらず、安倍首相は河野談話の修正意志を表明してきた。
侵略戦争犯罪の延長線である。

今回の発言は、一歩進んだものではない。
朴槿恵大統領は「今後、慰安婦被害者のおばあさんたちの傷を癒して、韓日関係と北東アジアの関係が強固なものにすることができるきっかけになることを願う」と語った。
米国務省も「肯定的な進展」という反応を見せた。
日本では24~25日、オランダのハーグで開かれる第3回目の核安全保障サミットで日韓首脳会談が開かれるという性急な報道も出ている。
誤算だ。
韓国政府は肯定的評価をしたが、安倍内閣を全面的に信頼してはいない。
現在の梗塞された韓日関係の突破口が必要なためだ。
その芽を育てるためである。
首脳会談を開くには、条件がまだ成熟していない。

安倍内閣は、まだ河野談話の検証方針を折らずにいる。
安倍首相の河野談話の継承の立場表明の発言直後、菅義偉官房長官は、参議院で「河野談話の作成過程の実態を把握することが重要だ」と、検証の意図を重ねて明らかにした。
承継するとしながら検証するというのは、つじつまが合わない話だ。
このような二重の態度が安倍内閣の信頼を落とす。

安倍首相の立場の変化は、米国の圧力に勝てなかったという側面が大きい。
オバマ米大統領は来月、日韓両国への訪問を控えている。
安倍首相が米国に見せるため、一時的に臨機応変な策を駆使しているのではないかという疑いは相変わらずある。

日本が本当に変われば、韓国も太っ腹な外交を広げるだろう。
断絶されたに等しい韓日関係を速やかに正常化することは、両国の利益に合致する。
そのためには、安倍首相をはじめとする日本の政治指導者たちは、周辺国と国際社会の信頼を得るため、心からの行動に出なければならない。
関係者による問題解決だ。
韓日のねじれた糸は、安倍首相が先頭に立って解決すべき責任がある。

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聯合ニュース
【連合時論】安倍、行動で「河野談話継承」の真正を見せなくては
http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn?mid=hot&sid1=110&cid=981443&iid=48770547&oid=001&aid=0006808757&ptype=011

村山談話と河野談話を継承するという安倍晋三日本首相の発言をきっかけに、韓日関係に和解の気流が形成される兆しが見える。
安倍首相は14日の参院予算委員会に出席して、日本軍慰安婦強制動員を認めた河野談話を修正しないと明らかにした。
就任後、安倍首相が公開の席上で、河野談話の修正意志がないことを明確に明らかにしたのは初めてのことだ。
日帝の侵略について謝罪した村山談話にも、安倍首相は「安倍内閣は、これらの談話を含めて歴史認識と関連した歴代内閣の立場を全体として継承する」と明らかにした。
これに対して朴槿恵大統領は「今からでも安倍首相が村山談話と河野談話を継承するという立場を発表したことを幸いに思う」と評価した。
米国務省も「肯定的な進展」と歓迎する立場を明らかにした。
日本の指導者の言動を、朴大統領がこのように肯定評価したのも今回が初めてだ。
最悪の関係に駆け上がった二つの国から聞こえた明るいニュースであることは確かだ。

2012年12月、第二期を開始する前、メディアのインタビューなどを通じて河野談話を修正する意志を表明した安倍首相は、これまで日本の帝国主義時代の反人倫的犯罪を反省するどころか、歴史歪曲をはばからないような態度を示している。
そうした安倍首相が村山談話と河野談話を継承するという立場を明らかにしたので、朴大統領は喜びの表現をしたが、下手に過大評価することではないと思う。
今後の行動で裏打ちがない場合は、その発言の真正性を認めることは難しいと見るのが正しい。
安倍首相がこの日、「歴史認識は、政治・外交問題化してはならず、歴史研究は専門家の手に任せなければならない」と、過去の謝罪に微温的な態度を見せたことや、菅義偉官房長官が安倍首相の発言の後、河野談話の検証作業に乗り出す意向を改めて明らかにしたのは、真正性に疑問を持たせる大きな課題だと言わざるを得ない。
万が一、国際社会の批判と圧迫が増大する状況を迎えて、外交的窮地から免れようとして言葉を変えたのであれば、深まるだけ深まった両国間の感情の溝はより埋めるのが難しくなるという点をしっかりと認識する必要があるだろう。
来る24~25日、オランダ・ハーグで開かれる第3回目の核安全保障サミットで、韓米首脳が皆参加するだけに、両国との首脳会談の開催を念頭に置いた布石ではないかという分析も出ている。
外交的な装いのためのレトリックではないということを望むだけだ。

今のところ発言の背景と真意を正確に知る道はない。
しかし安倍首相が言うだけで終わってしまえば、未来志向的な韓日関係を作るのは難しい。
行動することで、過去の歴史問題に対する自分の認識をより明確に明らかに示す必要があると思う。
ややもすると「言葉と行動が別」の二重の姿勢を示せば、韓日関係はむしろより困難な局面を迎えることになる。
今回の核安保首脳会議で、日韓の首脳が会って砕けた会話の糸口を開くためにも、言葉と行動が違う二重性を見せないことが重要であるといえる。
「両国の国民が、韓日首脳会談で良いニュースが出てくるのを見たいが、そうならない場合は失望が大きくなり、両国関係がさらに悪化する可能性がある」といったこれまでの朴大統領の発言に込められた行間の意味も重ねて吟味してほしい。
さらに安倍首相はドタバタとしている自身の反歴史的な歩みに、国際社会がなぜ一様に背を向けているのか、その理由を探ってみるべきだろう。
このような認識に基づいて、隣の国の国民の感情を激昂させて、消耗的な歴史の葛藤をこれ以上繰り返さないことが、複雑にもつれた日本の外交方程式を解くことができるきっかけである。
そうしてこそ、自由民主主義と市場経済の価値を共有している韓日両国の関係が、たとえ1歩後退しても、2歩前進するためのチャンスとすることができる。
冷気流に閉じ込められた玄界灘に華やかな春の気配が広がっていくようにするには、日本が行動で真正性を証明しなければならない。
安倍政府がフォローアップの努力にどのくらいのたくさんの熱意を傾けるのか見守っている。

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朝鮮日報
【社説】朴大統領が「安倍発言」を肯定的評価、次は日本が継続する番
http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn?mid=hot&sid1=110&cid=981443&iid=24836132&oid=023&aid=0002708676&ptype=011

安倍晋三日本首相は14日、日帝の戦争慰安婦強制動員を認めた「河野談話」について、「この問題と関連して、いわゆる河野談話がある」とし、「変更するつもりはない」と述べた。
彼は終戦50周年の1995年に出た「村山談話」、60周年の2005年に出た「河野談話」を取り上げて、 「これらの談話を含めて歴史認識と関連する歴代内閣の立場を全面的に継承してている」とした。

朴槿恵大統領は15日、安倍首相の発言について「幸いに思う」とし「今後、慰安婦被害者のおばあさんたちの傷を癒して、韓日関係と北東アジアの関係が強固なものにすることができるきっかけになることを願う」と述べた。
朴大統領が安倍首相の歴史問題についての特定の発言を肯定評価したのは事実上初めてだ。
米国務省も「歓迎する。肯定的な進展とみなす」とした。

日本では最近、来る24~25日、オランダ・ハーグで開かれる核安保首脳会議の時に、韓・米・日の首脳会談や韓日首脳会談の可能性を予測する言葉が出ている。
韓国政府はこれに対して留保的な立場だが、日韓関係の断絶状態を続けていくことが望ましくないという認識が増えている。
この点で、安倍の今回の発言と、直後の朴大統領の肯定的評価は、韓日関係を解いていく外交の端緒が用意されたのではないかという期待を持たせる。

しかし安倍が日本の過去の歴史の責任を認めるような発言をしたからといって、韓日関係がすぐに解けることはない。
安倍は今回も「いわゆる河野談話」という表現を使った。
慰安婦強制動員を認めて謝罪した河野談話の趣旨を全面的に受け入れたと見られなくなる大きな課題だ。
日本政府のスポークスマンである菅義偉官房長官は、安倍の河野談話に関連する発言が出てきた14日にも「河野談話再検証」の立場を重ねて表明した。

安倍内閣は、次の月のオバマ米大統領の韓国・日本訪問を契機にして、中国に対抗する日米同盟を誇示するために外交力を集中している。
米国もこれまで以上に韓日関係の改善を強く要求している。
安倍の今回の発言も、その一環と見られる。
しかしオバマが歴訪した後、「安倍の日本」が、また豹変しないという保証はない。
中途半端な韓日関係の改善措置は、韓国民の怒りと反発を呼び、韓国政府と日韓関係全体を回復不能の危機に追い込む可能性もある。
朴大統領が話した韓日関係改善の期待を引き継ぐ責任は、日本側にある。

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中央日報
【社説】慰安婦問題に肯定的信号を送受信した韓日首脳
http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn?mid=hot&sid1=110&cid=981443&iid=975958&oid=025&aid=0002323251&ptype=011

安倍晋三日本首相が、日本軍の慰安婦強制動員を認めて謝罪した「河野談話」を変更せず継承するという立場を明らかにした。
朴槿恵大統領は「幸いである」と言って肯定的に評価した。
私たちは慰安婦問題について、両首脳が交わした肯定的信号が、ぎっしり詰まった韓日関係を解くきっかけになることを期待する。

安倍首相は14日、国会答弁で、慰安婦問題について「筆舌で表現できない苦い経験を受けられた方々を思うと心が痛い」​​とし、「安倍内閣は河野談話を修正することを考慮していない」と述べた。
河野談話を修正しないという意を安倍首相が明示的に明らかにしたのは初めてだ。
韓日関係の改善を強く要求するワシントンの圧力を意識した側面があるとしても、とりあえずは肯定的に評価するに値すると思う。

彼の発言を額面通りに受け入れるのは、もちろんあまりにも無理がある。
歴代の日本政府が認めて継承してきた河野談話を公然と問題視し、韓日関係の平地に風波を起こした張本人が、取り出したナイフをこっそりしまったに過ぎない。
また、安倍内閣は河野談話の正当性を検証する作業は継続するという立場だ。
変更するつもりはないなら、検証して何をするのか。
それこそ前後が合わない矛盾である。
だから、河野談話の毀損ないし無力化が安倍首相の本音ではないかという指摘と共に、言葉ではなく行動で真正性を見せよという要求が出てくるのだろう。

それでも朴槿恵政府の立場では悩まないわけにはいかない。
相手がいる外交ゲームで、100%の完勝や完敗はありえないからである。
空母が方向を転換するには、時間がかかるという見方も必要である。
しかも対中牽制のために、韓・米・日の協力がこれまで以上に必要で、アメリカの和解の圧力も無視するのは難しい。
韓・米・日首脳は、24~25日にオランダ・ハーグで開かれる第3回目の核安全保障サミットで会う。
また、バラク・オバマ米大統領は、来月韓日などへのアジア歴訪を控えている。
1年以上持続している韓日関係の硬直は経済に及んでいるということも考えなければならない。
それだけに、北東アジア全体を見渡した大局的な視点と、国益の土台の上で、戦略的に思考する必要がある。
慰安婦から歴史教科書まで、すべての過去の問題を一挙にすべて解決することができると見るのは行き過ぎた欲である。

朴大統領に手を差し出した安倍首相の意図と真正性は、私たちもまだ疑わしい。
といっても無条件に振り切ることはないと思う。
今すぐ一対一で会うのがとげとげしくて負担になるなら、ハーグ首脳会議を契機にして韓・米・日3カ国の首脳が自然に席を一緒にする案も検討してみる必要がある。
せっかく両首脳が交わした正の信号を空に飛ばしてしまうのは、韓日の両方に損である。

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ハンギョレ
【社説】韓-米-日首脳会談と韓国外交の課題
http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn?mid=hot&sid1=110&cid=981443&iid=23101905&oid=028&aid=0002224565&ptype=011

日本の安倍晋三首相が14日、参議院で歴史認識と関連して、日帝の侵略と植民地支配を謝罪した村山談話を継承すると発表した。
また、日本軍の軍隊慰安婦に対する日本政府の直接的または間接的な関与を認めた河野談話を修正するつもりはないと述べた。
特に慰安婦問題については、 「筆舌につくしがたい苦痛を受けた方々を考えると、非常に心が痛い。この点についての考えは、私も歴代の総理と変わらない」と述べた。
これまで歴史修正主義の立場で、以前にあった日本の様々な過去の反省談話などを否定する言動をしてきた点から見ると、大きな豹変だ。

朴大統領もこれを受けて「幸いに思う」と肯定的な評価をした。
中国の牽制と北朝鮮の核問題に対する効果的な対応のために韓-日関係の改善を要求してきた米国政府も、安倍首相の発言を「肯定的な進展だと思う」とし、歓迎するという立場を出した。
これによって、24~25日、オランダで開催される核安全保障サミットで、日本政府が提案した韓-米-日3カ国首脳会談が開かれる可能性がさらに大きくなった。

しかし韓日両国が懸案について主体的に問題を解くことができず、米国の圧迫で無理やり協力する形をとるような姿になったのはすっきりしない。
両国とも4月中旬に、オバマ大統領の歴訪を控えて何か誠意を見せなければならないという負担から、懸案を糊塗したような印象を与えるからである。
日本が河野談話を修正しないとしながらも、談話の変更の意志を盛り込んだ談話の検証作業は継続するという意思を固守していることや、我が国も、行動が続かないながらも言葉だけに絞ってすぐに歓迎を表したことなどから、このような雰囲気を垣間見ることができる。

このような状態では、韓-米-日首脳会談が行われるといっても、韓-日間の歴史認識のゴールを簡単に見ることができない。
我々の政府は、 3者会談で歴史認識の問題を完全に解消するという性急な気持ちを持つ必要もない。
歴史認識以外の安全保障・経済の懸案などについては協議する姿勢をとり、歴史認識の問題については原則を固守し、執拗に解決していくという決意を示すことが望ましい。

韓-米-日首脳会談の最大の関心事はやはり、北朝鮮と中国の問題である。
しかし、これはややもすると3国間同盟の強化を通じた中国と北朝鮮圧迫という信号を与えることになる。
地域の平和と北朝鮮問題を解決するために、中国の協力が絶対に必要な点を考慮すると、韓米日首脳会談を契機に我が政府が出て、韓中日首脳会談を推進することが重要である。
そうしてこそ私達が主導する韓半島外交をすることができる。

>>しかし韓日両国が懸案について主体的に問題を解くことができず、米国の圧迫で無理やり協力する形をとるような姿になったのはすっきりしない。
>>しかし、これはややもすると3国間同盟の強化を通じた中国と北朝鮮圧迫という信号を与えることになる。

このへんがハンギョレらしいです。

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韓国日報
【社説】日韓関係の微妙な変化の信号に注目する
http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn?mid=hot&sid1=110&cid=981443&iid=23101903&oid=038&aid=0002478769&ptype=011

河野談話を修正しないという日本の安倍晋三首相の発言を、朴槿恵大統領が「よかった」と評価した。
短い言及だが、決して小さくない変化だ。
これをきっかけに韓日首脳会談の可能性も慎重に占われる。

安倍首相は14日の参院予算委員会の回答で「村山談話と河野談話を含めて、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として継承している」とし「河野談話を修正することは考えていない」と述べた。
これは全く新しい内容ではない。
河野談話作成過程を検証するという日本政府の態度が、河野談話を修正するための手順に映りやすかったが、日本政府の公式の立場は、そのなかでも変更はなく、継承だった。
したがって、安倍首相が直接河野談話の継承方針を確認したことを意味するということだった。
ところがこれに対して、米国務省が「歓迎する、肯定的な進展と考えている」とコメントしており、ほぼ同時に朴大統領の評価まで出てきた。

実際にデッドロック状態に陥った韓日関係の流れを変えてみようとする両国の外交の歩みが最近めっきり頻繁になった。
先月の日本の外務省局長の訪韓に続き、数日前、斎木アキタカ外務省次官がソウルを訪れた。
朴政権発足後、初めてソウルで開かれた両国の次官級の接触では、適当なコンセンサスは失敗した。
しかし、ハイレベルの接触自体だけでも、最近の両国関係に照らせば異例のことだ。
チェ・ユンヒ合同参謀議長が先週ワシントンで「日本と発展的に安全保障協力を推進する」と明らかにしたのも、韓日関係の改善に重点を置いてきた米国を意識した結果であるといえる。
一連の流れは23日、オランダのハーグで開かれる核安全保障サミットで日韓両国、または日米韓3カ国首脳の出会いを占わせる。

韓日両国首脳の微妙な態度の変化は、日本軍慰安婦問題に対する安倍首相の個人的な所感表明に沿ったようだ。
安倍首相は「筆舌につくしがたい苦痛を受けられた方々を考えると、非常に胸が痛い」とし「この点についての心は、私も歴代首相と違うところがない」と明らかにした。
安倍首相の個人的な性向に照らせば、外交的調整の痕跡が強い。
両国首脳が1年以上お互いを無視する異常を正す小さな出発点となる可能性がある。
肯定的変化は小さいものでも見逃さないことを、両国政府に期待する。


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ちなみに韓国は、日本の庶民の国民性について「トップに追従する」と見てます。
安倍さんが態度を変化させれば、権力に従順な日本国民はそれに追従すると考えてるんです。
「日本の右傾化も政府が主導しているし、政府が変われば国民も変わる」と考えている人が多いと思います。
アホですね。