【韓国の報道機関ごとの社説】「過去より今の安保のほうが重要である」というケリー米国務長官の見解が心配だ

オバマの訪韓について「オバマに日本を叱ってもらおう」とはしゃいだ社説を出しまくったあと、ケリーの言葉にショックを受けた韓国メディアです。
ただ、数が少ないんだよね~。
↓これを先に読んでおくと分かりやすいと思います。

【韓国の報道機関ごとの社説】オバマ訪韓は、韓国政府の「ごり押し外交」で外交的欠礼・他
http://blog.livedoor.jp/oboega/archives/37103630.html
 
朝鮮日報
連合ニュース
文化日報

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朝鮮日報
【社説】米国の韓日仲裁、「日本の先行措置」がなければ困難
http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn?mid=hot&sid1=110&cid=309895&iid=969327&oid=023&aid=0002687304&ptype=021

ジョン・ケリー米国務長官は13日、ソウルで開かれた記者会見で、日韓の対立について、「歴史問題は少し後回しにして、未来に向かわなければならない」と述べた。
彼は「韓日両国が受け入れることができる解決策」を見つけるために、米国が仲裁の役割をすることができるという意味のことも明らかにした。
オバマ大統領は4月下旬、韓国と日本を訪問する予定である。
ケリー長官は「正直言って私たちは、オバマ大統領が(直接)このこと(仲裁)をすることを望んでいない。今解決しなければならない」とした。
オバマの訪問前に、日韓両国が問題を解かなければならないという意味である。

ケリー長官は7日ワシントンで、岸田文雄 日本外務大臣との会談で、岸田大臣に韓日関係解決策を集中的に尋ねたという。
日本のマスコミは、二人が会談時間の3分の1以上を韓日関係に使ったと書いた。
ケリー長官の「ソウル発言」は、米国の立場を率直に伝えたとみられる。
東アジアで、中国の牽制と核(北核)の阻止を最優先的課題と見ている米国としては、それぞれ同盟関係である韓国と日本の関係の悪化に当惑している。

米国の介入が必要な状況だが、そこには重要な前提がある。
今の日韓の状況は、1年2ヶ月前の安倍内閣が発足以来続く一方的な歴史否定行為から始まった。
安倍首相と閣僚たちは、慰安婦の強制動員を全面否定して、靖国神社を参拝した。
さらに、侵略戦争を根本的に否定するような発言まで出てきており、独島を日本の領土だと中・高校生に教えるよう教科書改訂も誘導している。

日本のメディアは14日、「ケリー、韓国にも譲歩を促した」というふうに報道した。
この報道のとおり、もし米国が日韓の中間地点に立って、韓国にも日本にも問題があるという形の両非論を展開するならば、韓国民は正義を感じることができない。
日本も自分の過ちに気付かないだろう。

韓日関係をいつまでもこうしておくわけにはいかない。
まず、慰安婦否定のような日本の挑発が終わる必要がある。
そうしないと、米国の要求のように、歴史問題をしばらくわきに置いていても、再び浮上することになる。
日本は来る22日に開かれる島根県の「竹島(独島)の日」の行事に、また次官級人事を参加させる。
まもなく独島を日本の領土と記述した教科書の検定結果が出て、再び靖国神社の春の行事がくる。
すべて、じっとしている韓国国民を刺激する行為だ。
米国は、日本のこの積極的な行為から中断させなければならない。

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連合ニュース
【連合時論】「過去より今の安保のほうが重要である」というケリーの見解
http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn?mid=hot&sid1=110&cid=309895&iid=969348&oid=001&aid=0006754590&ptype=011

ジョン・ケリー米国務長官の、日韓の過去の葛藤に対する見解が、あまりにも心配だ。
韓国を訪問したケリー長官は、13日ユン・ビョンセ外相との会談が終わった後の共同記者会見で、「今最も急がれるのは、安全保障問題だ。過去より今の方が重要だ」と述べた。
韓国と日本が歴史を克服し、関係を進展させなければならないという趣旨から出た発言だ。
韓国と日本の関係が破綻することを望む人はほとんどいない。
近くて遠い国と言われる日本だが、政治的経済的に、韓日両国は唇亡歯寒と言えるほど密接な関係だ。
*唇亡歯寒(しんぼうしかん・くちびるほろぶればはさむし)=互いに助け合うべき関係にあるものは一体であって、一方が無くなってしまうともう一方も危くなることを例えた言葉。 唇が歯を保護するものであることから。
歴代すべての政権が「未来志向的な韓日関係」を言ったのもこのためだ。
頭痛の種である北朝鮮に直面している韓国はもちろん、北朝鮮の核やミサイルの射程圏内に入っている日本、北東アジアの安全保障の中枢機能を自任する米国、この3者が噛み合ったことによる安全保障の利益は、域内で日米韓三角同盟に代わる新たな手段ができるまでは、非常に有効である。そのような点で、ケリーが韓日関係の改善を日韓両国政府に強く要求したのは十分に理解できる。

しかし、順番が間違っている。
我々は今、歴史に執着しているわけではない。
安倍政権発足以来、日本の急激な右傾化の歩み、特に、靖国神社参拝と、安倍政権の人事の相次ぐ妄言、止まることを知らない歴史修正主義の歩みなど、過去の侵略の歴史を否定して、それを美化している日本政府の挑発的な言動が、日韓関係を毀損した原因であり主犯である。
原因を抜いたまま結果を責めることはできないのだ。
ケリー長官は会見で、独島領有権についての質問にもあいまいさを見せた。
中日間の領有権紛争を経験している尖閣が、日米相互防衛条約の適用対象かという質問には、「それが米国政府の立場だ」と明らかにしながらも、「独島が韓米相互防衛条約の適用対象なのか」という質問には「どの島?」と聞き返しながら、しっかりと答えなかった。
安倍の神社参拝に対する立場を尋ねる質問にも、「既に立場を明らかにした。それを再び言う必要はない」と直接の言及を避けた。
「間違っていた」と明らかに言うことができる事案についても、日本政府の感情を考慮して、言及を回避したと見るしかない。
私たちの国民の立場では、米国が日本側に偏っていることではないかという「誤解」をするしかない大きな課題だ。

ケリー長官は、日韓の対立に積極的に介入するという意志を表わした。
自分はもちろん、ダニエル・ラッセル次官補などが数週間で、この問題の解決に関与することを明示的に明らかにした。
来る4月に予定されたバラク・オバマ大統領のアジア歴訪前に、この問題を終わらせようという計算に見える。
しかし、米国が韓日両国を圧迫して過去の歴史葛藤を一時的に縫合しようとするなら、それは正しい方向ではない。
安倍政権の歴史認識が変わらなければ、韓国国民の怒りと懸念は鎮まらないのである。
もしアメリカが、日本びいきに傾いて仲裁をしていると映った場合、ややもすると反米感情にまで広がる可能性も排除できない。
それだけ韓日過去史の葛藤は、私たち国民には敏感で微妙な問題だ。
米国の積極的な介入は必要である。
しかし、韓日関係改善の出発点は、日本が過去の過ちを認め、これを反省することから始めなければならないという点を、米国政府は明らかに知っておくべきである。
少なくとも村山談話レベルの歴史認識を公に明らかにして、歴史挑発行為を中断しない限り、日韓関係の改善ははるかに遠い話である。

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文化日報
【社説】米国は、日本の歴史否定が北東アジアの不安要因であることを直視しなければならない
http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn?mid=hot&sid1=110&cid=309895&iid=969349&oid=021&aid=0002187355&ptype=021

ジョン・ケリー米国務長官の訪韓を通じて、韓日葛藤と関連する米国政府の本音がある程度明らかになった。
来る4月に日本だけを訪問して、韓国はスキップしようとしたバラク・オバマ大統領が、韓国も訪問するという違う姿になったものの、韓日葛藤の解決策としては、過去と現在を分けて対応したら良いという認識をのぞかせている。
表面上は韓国に配慮して、内容的には日本の立場を受け入れるわけだ。

日本の訪問を終えて13日に韓国に来たケリー長官は、朴大統領の表敬訪問および韓米外相会談を終えた後、 「二つの同盟国(韓国と日本)が、お互いに過去の問題は少しわきにおけば、両者の間、(米国を含む)3者間の協力を強化するために役立つだろう」と明らかにした。
ケリー長官はまた、「最も緊急の問題は安全保障問題」「過去よりも現在の問題が重要だ」と強調した。
それと共に「独島」問題については答えを回避して、「(韓日関係が)オバマ大統領が仲介するほど浮き彫りになってはならない」とした。
結局、日本の安倍晋三政権の歴史認識に問題があるが、それとは別に、安全保障協力を強化して、特にオバマ大統領の韓日歴訪をこの問題と結びつけてはならないという立場だ。

そのような形では、韓日関係は正常化されにくい。
両国の関係が、1965年の国交正常化以来、実質的に最悪の局面に至ったのは、ひとえに安倍政権の度を越した過去の否定のためである。
日本の侵略を受けた韓国と中国などのアジア諸国が、軍国主義美化と再武装をどうして受け入れることができようか。
過去と現在は分離することはできない。
帝国主義ナチズムと確かに決別したドイツが、再び国際的役割を強化し、これを周辺国が容認するのを見るだけも、日本の正しい歴史認識と実践が絶対的に必要であることを知ることができる。
米国は、英国の教科書に「ジョージ・ワシントンは反乱の首魁」と記録したら傍観するのか。
北朝鮮の核と同じく、日本の誤った歴史否定が北東アジアの不安の重要な要因であることを、米国は直視しなければならない。

140211wmura



パククネは後回しにはできないんだよね~。性格的に。
「後回しにさせたら日本の勝ち」「首脳会談したら日本の勝ち」という奇妙な状況を作ってるパククネは天才的だと思う。
ただ、そういうものは関係なく、日本はしゅくしゅくと真実の歴史を探求する作業をしなきゃいけないし、「終わったこと」という姿勢を崩してはいけないです。
韓国は、日本の法律や憲法や教育に口出しする権利はないし、日本人の自由な思想信条を制限する権利もない。

 

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