【韓国の報道機関ごとの社説】韓国史教科書の採択の議論
教学社、ニューライトの教科書についての社説です。韓国の教科書問題ですね。
教学社、ニューライトの教科書についての社説です。韓国の教科書問題ですね。
韓国の教育界は左派が多く、従北論難が耐えません。教科書も教育も、従北的で共産主義的だという批判が相当ある。日本の教育界・日教組と似たような問題を抱えてるんですよ。
ニューライトのことや韓国の教科書問題が日本で紹介されるとき、「ニューライトは植民地近代化論を唱える親日的な団体だ」というふうに紹介されることが多いんじゃないかなと思いますが、けしてそういう単純な話ではないです。
韓国の保守は、そもそもパクチョンヒをはじめとする独立後の韓国の歴代の保守系の政治家を肯定したいんです。軍事独裁政権の「良かった点」も含めて。
なぜなら、韓国の歴代の保守系の政治家は「親日派」論難が耐えないので。
韓国という国の成り立ちを考えればそれが当然で、「韓国」という国ができたときに国を運営する能力があった人材は、ほとんどが大日本帝国の教育を受けて普通に出世した「親日派」だったからです。
パクチョンヒをはじめとする独立後の政治家が親日派と批判されることに、韓国の保守層は釈然としない思いを抱いてるんですよ。
でも韓国の空気的に、「親日」のレッテルへの反論はものすごーく難しいです。
で、パクチョンヒをはじめとする「親日派」の生い立ちを認めようとすると、併合時代の大日本帝国下で日本の教育を受けたことや日本の軍人になったことを、ある程度認めざるをえないんです。
てか、植民地近代化論そのものは、まっすぐに歴史を見たときの帰結です。もちろん歴史をまっすぐ見ようとする韓国人はいるでしょう。とくに、統治時代を体験してるお年寄り世代にはいたでしょう。日韓議員連盟が機能していた時代には、暗黙の了解もあったんだろうと思います。
ただ、時代は変わり、暗黙の了解は消えうせ、強い反日洗脳を受けた戦後世代が社会のリーダーになって、「現状」があるわけです。
これ、私は予見していなければいけなかったと思います。日本の予測は甘いものでした。おそらくかつては「世代が変わり、韓国が豊かになれば、自然と反日感情も消える」と予想してたんだと思います。でもこの予想は当たりませんでした。反日はむしろ戦後世代のほうがキツイ。強化された韓国の反日教育が、併合期を体験してない戦後世代をモンスターにしました。
さらにいうと、今の韓国の若い世代が受けている教育やメディアの状態から、今後の韓国がどうなっていくかを占うことができると思います。はっきりいって、反日が止むとはまったく思えないですね。「世代が変われば反日は薄れていく」という幻想は、いい加減捨てましょう。別に日韓友好を目指したい人が目指すのは自由なんですが、「世代が変わっても反日は薄れない」という前提をきちんと把握したうえで、「ではどうするべきか」という「策」を練ってほしいです。
で、教学社の教科書は検定には通りました。
あらゆる手段で袋叩きにされるなか、何度も何度も修正を重ねて、そして検定に通過しました。
私は教学社の教科書の決定稿を読んでないので断言はできませんが、もはや植民地近代化論など影もカタチもなくなっていると思います。まず不可能です。
で、何校かが採択を決めました。
でも、最終的にはすべての学校が採択を撤回し、採択率はゼロになりました。
この件については、新聞によってかなり論調が違います。
以下の七つの新聞の社説の紹介です。
京郷新聞
国民日報
聯合ニュース
朝鮮日報
中央日報
韓国経済新聞
韓国日報
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